アリストテレスの説いた、リーダーに求められる3つの要件
リーダーの責任を担っている者は、部下の可能性を引き出し、成長と成功に導く責務があります。 そのうえで、古代ギリシアの哲学者であるアリストテレスは、「本当の意味で人を変え、納得のうえで動かすためには、次の3つの要件が必要」であると説いています。
その3つとは、
「①ロゴス:ロジック(論理)」
「②エトス:エシックス(倫理・道徳・美意識)」
「③パトス:パッション(情熱)」
です。
①の「ロゴス(ロジック)」とは、ゴールを設定し、逆算してゴールへの道筋を企てる事。社員一人一人の特性と相性を鑑みて、ベストな責任と役割を与える事。そして、理路に沿った説明責任を果たし、納得感を醸成する事です。
感情・気分・好き嫌い・思い込みで物事を決め、理路を無視した指示命令や、権力を振りかざして利己的に運営しても誰もついてきてくれません。
但し、論理的に説明し、説得すれば人が動くのか?と言われれば、残念ながらそうではありません。論理は「必要条件ではあって、十分条件ではない」のです。
ということで、アリストテレスが次に挙げているのが「②エトス(エシックス)」です。
いくら理にかなっている説明でも、道徳的に、倫理的に正しいと思える指示でなければ人のエネルギーを引き出す事はできません。
人は、道徳的に正しいと思えること、社会的に価値や意義があると思えるものに自らの時間と才能を投入したいと考えるものであり、であればこそ、その点を訴求し、何よりも自らが自己を律し、高い人格や品格を磨き続ける必要があるのです。
そして、最後が「③パトス(パッション)」です。例えば、明治維新を先導した坂本龍馬が、さもつまらなそうに維新の重要性を訴えていたとしたら、あれだけの運動を起こす事ができたでしょうか?
坂本龍馬が、迸る情熱をもって未来を語ったからこそ、日本はいまあるように変わりました。熱力学の第二法則と同じで、熱量は髙いところから低いところへ伝播し、人間を変え、動かすのです。
「ロゴス×エトス×パトス」を自らに落とし込み、リーダーとして素晴らしい成長を遂げ、部下を成長と成功に導いていきましょう。
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