先人の教えから学び、成長・成熟していく事の大切さ。
近代日本経済の父と呼ばれた「渋沢栄一翁」は、大蔵省を辞めて間もないころから死去するまで50年以上にわたり、養育院の院長として尽力された方でもあります。
その救貧施設である養育院の院長をしていた中で、生活困窮者や浮浪者には、ある一つにおいて共通点がある事を見出しました。
それは、
「自分の都合しか考えていない」。
それはつまり「感謝の心が失われ、エゴに囚われている」という事。
何もかもが当たり前で、自分さえ良ければいい、と考えて生きていると「結果自分一人でさえも養えなくなる」という真実に気づかれたと言うのです。
この学びから、渋沢栄一翁は、世の為、人の為と利他に徹する生き方を貫いたのいうのです。
そして、それが巡り巡って、自分に大きな幸福という形で跳ね返ってきたのというのです。
何かがうまく行かない時、往々にして人は自分の都合を優先してしまっています。
特に、今の時代のように、先行きが不透明なVUCAの時代、人心は乱れやすく、自分を守るために「利己心」が強くなる傾向にあります。